日本には日本3大瓦といわれる「三州瓦」「淡路瓦」「石州瓦」があります。
三州瓦は愛知県、淡路瓦は兵庫県、石州瓦は島根県で生産されています。
日本瓦の生産地は、その他全国に40〜50カ所ほどありますが、生産量については三大産地でほぼ90%のシェアを占めます。
良質の粘土が豊富に取れ交通の便が良かったことから、この三大産地が栄えてきたと思われます。

愛知県・三州瓦
全国で一番使われているのが三州瓦です。
愛知県西部で作られる品質のバランスが良い瓦です。
三州瓦の三州は、昔の国名三州(三河)に由来します。現在の高浜市、碧南市、半田市あたりになります。

兵庫県・淡路瓦
兵庫県淡路島で生産されている瓦で、機能が高く、いぶし銀のような深い光沢が特徴です。
淡路瓦は歴史が深く奈良時代まで遡り、およそ400年の伝統を誇ります。
いぶし瓦の一大産地で、およそ50%のシェアを占めます。

島根県・石州瓦
島根県西部で生産される瓦で、一番の魅力は耐久力です。
対寒性、耐候性が極めて高く、雪・冷害に強く、海岸付近の塩害にも強い瓦です。
石州瓦の石州は、昔の国名石州に由来します。現在の石見地方にあたります。