耐久性
瓦屋根は、他の屋根材に比べ非常に耐久性に優れています。
屋根は住宅で最も過酷な条件にさらされていて、直射日光・紫外線、風雨、積雪、急激な温度変化、最近では酸性雨など環境汚染などの影響を直接受けます。
そんな環境下でも、他の多くの屋根材が10年〜20年で寿命を迎るところ、瓦屋根は倍以上。高品質な瓦では、100年・200年・300年と建物を守ってくれます。
また、スレート屋根材とは異なりアスベストを使用していないので安全ですし、ペンキのように色あせていくことがなく、美観も長続きします。

地震・台風に強い
地震・台風大国の日本。阪神・淡路大震災、新潟県中越地震・中越沖地震、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)と大きな地震が頻繁に起こり、台風は毎年当たり前の顔をして何回も上陸してきます。
そんな地震・台風大国だからこそ、耐震・耐風構造に対する知識・技術は進歩しています。

ガイドライン工法の制定
瓦屋根では瓦自体の進歩とともに、ガイドライン工法により阪神・淡路大震災(震度7)クラスの揺れに耐えられることは実験で実証されています。
※ガイドライン工法:今後発生が危惧されている東海大地震を想定して考えられた工法

地震・台風によって家屋が倒壊するのは重たい瓦屋根のせい
大地震や台風の後などに倒壊した建物(散乱した瓦)がTVで繰り返し報道される映像を見て、「瓦が重たいから地震で家屋が押しつぶされた。」という誤ったイメージが植え付けられたものです。実際には瓦屋根以外の建物も倒壊しています。
地震の影響で家屋が倒壊した原因の多くは「地盤や基礎、土台・柱などの構造」が原因ということが明確になっています。
むしろ、地盤や建物の構造が規準を満たされた瓦屋根建築物は通常の屋根に比べて地震に強く震度7の激震にも耐えうるのです。

コストパフォーマンス
瓦屋根は、“夏涼しく冬温かい”屋根材と言われています。
夏は直射日光を吸収し室内に外の熱を通しにくく、また瓦は1枚1枚重ねるので通気性もよく、冬はその空気層のお陰で室内の暖気が屋根を通じて逃げにくい構造で、自然に通気・換気ができ、湿度をコントロールする特性も持ち合わせています。
多くの屋根材より耐久性があり、冷暖房にかかる費用も節減できるため、メンテナンス費・光熱費などを抑えることが可能です。