瓦屋根の葺き替え目安は、25〜30年。
瓦自体は耐久年数が長く何も問題がなければ40年〜100年以上もつことが多いのですが、下地が痛んでしまうため瓦の寿命より早い段階でのメンテナンスが必要になります。

屋根から屋内に雨水が入ってこないのは、瓦(屋根材)ではなく、ルーフィングという防水シートです。この防水シートや野路板(屋根を葺く下地:コンパネ)は、雨水などが浸入してくるとどんどん劣化していきます。

瓦屋根の吹き替えを行うタイミングは、見た目の劣化(瓦のヒビや割れ)はもちろんですが、見た目は綺麗でもその下地がボロボロという事が多いので、専門知識を持った職人がきちんとした点検を行わないと「実は知らない間に痛みが進行していた。」ということにも成りかねないのです。

ただし、瓦はかなり耐久年数が長いので、よほど風化が進んでいない限り瓦をすべて交換しないといけないということはありません。
瓦屋根で葺き替え工事を行う理由は、防水シートやコンパネの修復がメインです。葺き替え工事の大きなポイントは、使える瓦と交換の必要な瓦の見極めにあります。